ミッション・インポッシブルな生命の旅

鳥取から戻りました。すばらしい取材だったので、報告はまた改めて。
不妊治療の専門クリニックだったのですが、その事前のお勉強もかねて、今日は、精子くんのお話。

男性は10才くらいから精子がつくられ始め、1日約5,000万〜数億個ずつ、死ぬまで作られるそうです。
人生70年とすると、一人の男性が一生のうちにつくるスパの数は。。。

60年×365日×5000万=1兆個以上!

そして、1回の放出で卵子に向かって行く精子の数は、2億〜3億個。

その中から、たった1つの精子君が選ばれて、私たちが生まれています。
しかも、卵子までの道のりはかなりハードなもの。

人間の身体の中で一番小さな細胞にも関わらず(サイズは、約0.06mm!)、3日の寿命の間に、卵子までたどり着かないと、精子は死んでしまうんです。

卵子までの距離。
どのくらいだと思いますか?

精子が人間の大きさだと仮定したら、地球から月までの距離を泳ぎきらないといけないほどの遠い道のりなんだそう! しかもたった3日間で!

卵子までたどり着けるのは3億個の精子のうち約100個程度だそうですが、次の命題は、卵子の殻をやぶり中に入り込むこと。

何と100個の精子くんたちはお互いに協力し合ってこのミッション・インポッシブルに挑むんです。

そして、無事に1つの精子が卵子に頭を入れ、受精に成功した瞬間に、残りの精子はすべて死んでしまいます。

史上最大のチーム・プレーです。

卵子までたどりつき、見事、受精卵となったエリート・精子くんは、次は子宮に着床する1週間の旅に出発いたします。

誰しも、生きていく過程で、自分はだめだなぁ。。。と自己否定してしまったり、他の人と比べて落ちこんだりすることもありますが、誰もが、選ばれし勇者、トップエリートとしての人生をスタートさせている、、、な〜んて見方も出来ませんか?

命が誕生する奇跡。
自分の存在そのものがすでに勝者なのでないかな、と思う今日この頃です。

(プロデューサー:牛山)

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