光と影の産婦人科

出産の撮影で某病院の産婦人科の入院病棟に
数日間、出入りさせていただいたのですが、

ご年配の女性が多い事に気づきました。

「産婦人科なのに何でだろう?」

と一瞬、思ったのですが、

「産婦人科」は
「産科(出産関連)」と「婦人科(女性器系の病気関連)」
が合わさったところ

なので、皆、出産のために来ているわけではないという、
当たり前の事に気づきました。

・産む方がいれば、

・産んだ方もいて、

・産む直前で危ない状態の方もいて、

・残念ながらお腹の中でお子さんを亡くされた方もいて、

・産みたいけれどまだ叶っていない方がいて、

・授かったものの産まない・産めないという決断をした方がいて、

・女性器系の病気(子宮がんや乳がんなど)で苦しんでいる方もいて、、、

産婦人科には様々なドラマがあります。

休憩室にいた時に、
おそらく女性器系のがんになられて、
一生懸命、保険会社と電話で話されている30代の女性がいて、

理由は分かりませんが、
入院費用の全額が保険で適用されるわけではないという事を聞き、

とても落胆されている様子が目に入ってしまいました。

思わず、
何かお声をかけたい、
役に立てる事はないだろうか、、、

と思いましたが、
考えているうちに撮影に。。。

そして、かわいい赤ちゃんが誕生しました。
パパもママも、そして僕らも大喜び。

「産婦人科」は
出産という、多くの方にとっての喜びの瞬間がある場所だけに、

【人生の光と影がこれほど浮き彫りになる場所もないかも】

しれないなぁと感じました。

休憩室で電話をされていた方に
良い光が照らされる事を祈ります。

監督・父
豪田トモ

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