釣りに行ったら雨が降ってきたので『即席・こどもかいぎ』をしてみた件

娘とお友達を何人か連れて、魚釣りに行ったときのこと。

車で1時間かけて現地に着いたら、
どしゃどしゃ雨が降ってきて、気温も低下。

あちゃーーーー......。
とても釣りができる感じじゃない。

しかも、船に乗っての海釣りを予約していたので、
一回出たら、5時間は帰って来れないと漁師のおじさんは言います。

まぁ、無理でしょう。残念だけど中止だ。

今までだったら、
当たり前のように子どもに「結論」を言っていた。

けれど、映画『こどもかいぎ』を作ったこともあって、

子どもたちに

「どうする??」

と聞いて、丸くなって『こどもかいぎ』をしてみたんです。

子どもって意外に雨を気にしません。
それ以上に「魚を取りたい!」と言う気持ちの方が上回って、

「やりたい! やりたい!」と言います。

でも、大人の僕は、

「今はいいけどさー、数時間したら、

もっと寒くなってきて、

きっと「帰りたい」と言い出して、

機嫌が悪くなって、

場合によっては風邪を引いちゃうかもしれない」

という「未来予測」が何となく分かっています。
答えは明確。

でも、グッとこらえた。

魚を取りに海に出るメリットとデメリット、
それを踏まえた上でどうするか?

子どもたちで話し合ってもらいました。

さっきまで「魚を取りたい!」と言っていた子も、
雨の中、外で傘を差しながら話し合っているうちに、だんだんと

「寒くなってきたからやっぱり行かなくてもいいや」

と意見が変わってきます。
一方で、

「せっかく来たから行きたい」

と主張を曲げない子もいます。

「どっちでもいい」と言う子もいます(笑)。

最終的には... 10分ほど話し合っていたら、

「行きたい派」だった子も
「寒い」と言い出して、

結局、その日の次は中止を決断。

「また来よう!」って明るく言いながら、
他のことをすることになりました。

もちろん、
大人の僕は、これが最善の策だろうと言う事は分かってた。

えらい遠回りしたなぁと思いつつ、

でも、
何日も前から楽しみにしていたことを中止にしたにも関わらず、

子どもたちの晴れ晴れとした顔を見ていると

子どもたちで話し合って、

子どもたちで決断を下した、

と言うところに、もしかして意味があるんじゃないかな〜と感じました。

ちょーー面倒なんだけどね(笑)。

でも、「ちょっとしたヒト手間」が効いてくるのは、
作品作りでも料理でも、共通事項。

これから子どもたちも大人になっていくにつれて、
いろ〜んな決断を下さなきゃいけなくなりますよね。

その時に、こういった、「ちょっとした事」について、

「自分の意見を言い、相手の意見を聞き、話し合う」

と言う経験を積み重ねること、

とっても大切だと思いませんか???

この日は
他の場所で遊びましたが、

結局、子どもたちはみんなで一緒にいれば、何をしても
満足だったようです。

『こどもかいぎ』はどこだって出来るんだ!!


監督・父
豪田トモ


【7月2日@新宿★「第一回『こどもかいぎ』フォーラム」開催!】
https://www.umareru.jp/kodomokaigi-forum.html
・野田聖子さん、つるの剛士さん、大豆生田啓友先生による『おとなかいぎ』
・リアル『こどもかいぎ』
・映画『こどもかいぎ』ショートバージョン上映
・会場チケット: 3,980円(子ども料金: 500円)
・オンライン配信チケット: 2,000円

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