バリアフリー版製作の支援金を募集!

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※1作目『うまれる』のバリアフリー版の画面

いよいよ、2月上旬〜中旬にかけて申込が開始される、
新作映画『うまれる ずっと、いっしょ。』の自主上映会ですが、
今回は

【最初からバリアフリー版をご提供できないか】と考えております。

僕らが呼んでいる「バリアフリー版」とは、

・聴覚障がい者さま向けの字幕
・視覚障がい者さま向けの音声ガイド用の台本

をご用意する事です。

前作『うまれる』の時は、
どのくらいニーズがあるのか分からなかった事や
そもそも映画を作るのに予算を使いすぎちゃった事(笑)などから、

公開から2年弱経過し、
ある程度、映画を多くの方々にご覧いただく事が出来たタイミングで、

お貸出1回につき5,000円をいただく事で、
バリアフリー版のご提供を実現する事が出来ました。

この追加料金によってバリアフリー版の製作費が回収できたため、
昨年暮れからは、追加料金をなくしてご提供させていただくようになりましたが、
それにしても、時間がかかりすぎてしまいました。

実は、
本作『うまれる ずっと、いっしょ。』のバリアフリー版は、
当初は製作する気持ちがありませんでした。

正直、心の底から出てくる何かを感じなかったんです。

と言いますのも、

バリアフリー版というのは、

作らなければ文句を言われ、

作ったら作ったで文句を言われることが多いからなんです。

いや、作らない場合は「リクエスト」程度で済むのですが、
前述の通り、前作では5,000円の追加料金をちょうだいした事もあり、
何度もクレームをいただきました。

映画を作るのに、
バリアフリー版を作るのに、
お金がどれだけかかるのか、
そしてそれは僕らのポケットから出ているのを
多くの方が忘れてしまうんですね(笑)。

僕らは国などからの経済的援助は一切なく、
独立独歩で頑張っているんですが、

バリアフリー版を製作する経済的なメリットはほぼありません。
どうしても、製作にお金がかかってしまうからです。
バリアフリー版を提供する事によって売上が伸びるという事もありません。

もちろん、皆さまにはご理解いただいていると思いますが、
僕らの製作動機は収益ではありません。

それを目的にするのであれば、
こんなリスキーでニッチなテーマではなく、
海外にもマーケットが広がるB級アクションやホラーを作ります(^^;。
※ バンクーバーにいた頃は、僕もそんな映画を作っていました。

当然の事ながら、
ある程度の収益が上がらないと、
運営できないし、映画も作り続けられないという現実はあります。

でも、僕らにとってお金は「結果」であって「目的」ではありません。

それは、
自分たちがやってきた事に対する「報い」であったり、
もしかしたら「感謝」の気持ちとして、
ありがたく受け取らせていただいているという感じのものです。

それを「目的」にするのは、順番が違うのかな、、、という感覚があります。

理想論かもしれませんし、
収益目的の活動を否定するつもりもまったくありませんが、
ただ、僕らはそう思ってやっています。

そんな中で、追加料金に対するクレームが多かった
『うまれる』のバリアフリー版の製作に関しては、
複雑な思いがありました。
であれば、

「だったら最初からやらなきゃいい」

そう思って、
『うまれる ずっと、いっしょ。』のバリアフリー版に
取り組むモチベーションはありませんでした。

でも、、、

やっぱり、
あの光景が忘れられないんです。。。

聴覚障がいを持った方々が涙を流しながら喜んでくれて、
映画の感想を言ってくださった姿が。。。

4人くらいで観に来てくださった、その方々は手話で

「自分たちは耳が聞こえない。何のために生まれてきたのか、
生きていていいのか分からなかったけれど、この映画を観て、

自分たちは生きていていいんだ。
祝福されて生まれてきたんだ、と確信を持つ事が出来ました。」

そう、伝えてくださいました。

一生懸命、

想いを込めて、

身振り手振り。。。

いまでもその光景はすぐに頭の中に広がります。

また、
ある聴覚障がいを持った女性が、

「音楽の入っている場面でずっと字幕を出してくれて、

雰囲気がとても良く伝わってきました。

こんなに凝った字幕は見た事がないです」

とおっしゃっていただいた事もありました。

これは、僕が様々なバリアフリー版のリサーチをしている時に気づいた事で、
特に僕らが作った時に気をつけた事です。

大抵のバリアフリー版では、
音楽が入る時は「こんな音楽が入っています」という字幕が数秒出て消えます。

でも、実際に音楽というものは、
場合によっては数十秒、数分、流れるときもあり、
それは数秒の字幕が出ている間だけでなく、

音楽が流れている間中ずっと、
映像にとって重要なパーツなんです。

そこで、
僕らは音楽が流れている間は最初から最後まで、
右上に字幕を出し続ける事にしました。

もちろん面倒です。
しかも誰も気づかないかもしれない。

でもトライしてみました。

前述の女性に、そうおっしゃっていただいて、
苦労が報われた気がしました。

金銭的報酬を目的にしていない僕らは、
こういったつながりが「報酬」なんです。

※1作目『うまれる』のバリアフリー版のサンプルです。

一時はモチベーションの上がらなかったバリアフリー版の製作ですが、
映画が完成した後、

「またあの方々に観てもらいたいな。。。」

そういう想いがふつふつと湧いてきました。

「出来れば映画館で音響設備の整った中で観て欲しいな。。。」

とも思いました。
以前、聴覚障がいを持った方とお話した時に、

「日本の映画は字幕がないからほとんど洋画しか観ない」

とおっしゃっていたので、
何とか映画館で観ていただけないかな、、、と思いましたが、

最も大きな壁になったのが、やはり製作費。

映画館でバリアフリー版を観ていただくための
製作費は200万円弱かかりそう。。。。。

だと分かりました。

そこで、
ある企業さまたちにサポーターになっていただくようお願いしていましたが、
残念ながら、今回はご縁がありませんでした。

数ヶ月が経ち、自主上映会の時期になってきましたが、
今度は

「2年とか待たずに、
自主上映会開始のタイミングからバリアフリー版をご提供できないかな、、、」

と再び強く思うようになりました。

予算を試算してみたところ、

映画館での上映用ほどはかからず、

40万円ほどで作れそう。。。

しかし、現在はたくさんのお金を投資して
『うまれる ずっと、いっしょ。』を作り終えたばかり。

そこで、

・一口2万円で20人の方にご支援いただく事で、

・自主上映会のスタート時点から、

・聴覚障がいを持った方も、

・視覚障がいを持った方も、

・その他障がいを持った方も、

・そうでない方も、

みーーーんなで映画をご覧いただける環境を作れないかな、、、

という想いでいます。

ぜひご支援を賜れないでしょうか?

====================================
2万円の支援金をご提供いただいた方々は、
バリアフリー版の映画のオープニングでお名前を掲載
====================================

させていただきます。

僕らと同じ想いを持った方はぜひ以下のページよりお申込を
よろしくお願いいたします!

↓↓↓↓バリアフリー版支援金の詳細・お申込はコチラより↓↓↓↓
http://www.umareru.jp/supporter-for-subtitles.html ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

なお、
自主上映会が5月1日から始まる都合上、

【バリアフリー版支援金のお申込締め切りは2月15日】

とさせていただきますので、
出来れば

「ピン!」

と来た方はいますぐ、旦那さま、奥さま、もしくは銀行口座とご相談ください(笑)。

何卒よろしくお願いいたします!
ありがとうございます!

監督・父
豪田トモ

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