【取材】「僕らはとっても大切にされています」

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大分市の児童養護施設「光の園」には、
0歳〜18歳の約46名の子どもたちが暮らしています。

施設に来た当初は、大人への不信感や絶望から、

暴力的であったり、
逆に内にこもったりする子どもが多くいるそうですが、

子育てに熟知した職員が多くいる「光の園」では、
たっぷりの愛情と認知を与え、同時に、
世の中で生きていく厳しさを教えるなど、

一代目の施設長であった故・長田シゲさん(創立者)
二代目の浜田多衛子さん(現理事長)、現在の松永忠施設長が

長い間築きあげてきた、

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子どもたちに寄り添い、包み込み、しっかりと向き合うという伝統によって、
ほとんどの子どもたちはしばらくすると落ち着き、
平穏で静かな生活に幸せを感じ始めるようです。
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皆、僕を見るとしっかり挨拶しますし、ニコニコと表情が豊か。

思春期の男の子たちが、2歳の娘・詩草(しぐさ)を見ると

「かわいい〜」と寄って来て、

遊んでくれようとしていたのには、少しビックリしました。

大抵の中高生は乳幼児に接する経験が不足しているため、
「どう接していいか分からないから・怖いから」という理由からか、
あまり詩草に寄ってくる事はありません。

しかし「光の園」には

様々な年代の子どもたちがお互いに面倒を見、

助け合って暮らしているので、皆、笑顔を投げかけてくれます。

たまたま通りがかった高校一年生のまこちゃんという男の子は

「ここでは暴力を使う子はおらんけど、何でだろうか?」
という松永施設長の質問に、

しばらく考えてから、

「たぶん、とっても大切にされているからだと思います」と、

しっかり答えていて感動しました。

愛情と認知は親から与えられる事が理想的。

僕の考えは変わりませんが、
不幸にしてそういう状況にない時でも、

第三者によって愛され、認められる事で、人生の基盤を築く事が出来る。

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そしてそれは、施設など特殊な環境で育つ子どもたちだけでなく、
地域の子どもたちや親たち、仕事などで接する人たち、
すべての人たちに共通するかもしれません。
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「光の園」では人生にとっても大切な事を教え続けています。

監督・父
豪田トモ

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