医療費が無料になった時の意外な弊害

先日、バンクーバーに行った時に
カナダの医療保険制度について色々と教えてもらいました。

カナダでは、
足の骨折からガンの治療、臓器移植など、
ほぼすべてが国民医療保険でカバーされ、
窓口負担もありません。

「医療費が無料」

というのは、一見すると、凄い良さそうな気がしますが、
弊害もいくつかあります。

まず、医療費を維持するため、税金は高いです。
友人によると、所得税は30-40数%で、消費税は11%。

また、「タダだ!」という事で何かちょっとした事があると
すぐに医療サービスを受けようとする人が増えてしまい、

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・医療費が高騰する
 →税金がさらに増える

・医療従事者が疲弊する
 →数が足りなくなる、成り手がいなくなる

・本当に助けを必要とする人に行き渡らなくなる
 →助かる命が助からなくなる

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というような弊害もあるそうです。

そう言えば、僕がバンクーバーに住んでいた時に
医療従事者がストライキをして大変な騒ぎになっていましたが、
こういう点が原因だったのかもしれません。

ちなみに、なぜか「歯」だけは保険でカバーされておらず、
歯のお掃除だけでも、1万円近く払う必要があり、
ちょっとした治療で数万円になるそうです。

このようなお話を聞かせてもらうと、
ある程度の窓口負担が「抑止力」と「調整力」
になっているのかなという気もしますが、

一方で、
歯のように医療費が高すぎる事で
不都合な生活を受け入れざるをえない人もいるかもしれません
(今回はそこまで取材できませんでした)。

う〜ん、どういう保険システムが良いのだろう???

監督・父
豪田トモ

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