話し合う方法を知らない人たちは、暴力に頼るしかなくなる

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アフガニスタンが大変なことになっていますね......。

「アメリカのために働いていた裏切り者」や
外国人記者を処刑してまわっているとか、

有名な歌手やコメディアンを射殺したとか
(「イスラムでは音楽は禁止」などの理由だとか......)、

はたまた、ビルを爆破だ、
それを防ぐためにドローン攻撃だ、

とにかく、すべてに優先するのが、暴力......。

この悲劇、皆さんはどう見ていますか!?


まず、あの社会がどれだけ怖いものか!!
想像してみませんか?

言わば、

ヤクザやチンピラみたいな輩が
アグレッシブさを前面に出しながら、

銃を持ってその辺をうろうろして、
気に入らなければ銃をぶっ放しているんです!

そんな環境の中で、
女性も子どもも、生きなければならない......。


詳しい情勢解説は
ネットのページにたくさんあるので譲りますが

(池上彰さんの解説がすごく分かりやすいです。
リンクは下部に)、

 

僕が強く思ったのは、

「話し合う方法を知らない人たちは、暴力に頼るしかなくなる」

と言うこと!

最近、『こどもかいぎ』
という新しい映画を作ったんですが、

そこでは、
保育園の子どもたちが、

生まれることや家族のことなど、

とても普段、話さないようなテーマについて、

対話を続けながら成長していきます。

その中での、

お友達との喧嘩について
『かいぎ』をしている場面。

「なぜ喧嘩をするんだろう?」

という先生の投げかけから、

「何もやってないのに急に殴ってきた」
「靴を隠されて悲しかった」

とか、色々な発言が重なっていく中で、

「喧嘩って言っても、いろんな喧嘩があるんじゃない?爆弾落としたり......」

と気づいた子どもの発言によって、

「なぜ戦争が起こるのか?」

「どうやって止めたらいいのか?」

と言う話にまで発展していきます。

すごくないですか!?
5歳とか6歳の子どもたちですよ!?

戦争を止められるような
抜本的なアイデアが出るわけじゃあないです。

でも、話し合う、ということが何より大事だと思うんです。


『こどもかいぎ』を始めた頃は、
対話の方法を知らなかった子どもたちだったけれど、

少しずつ、
自分の気持ちや考えを言語化できるようになっていきます。

子どもは話し合いが出来ないんじゃない。

させてもらっていないだけなんです。


そして、
ついこないだまで
喧嘩をしていた男の子が、

お友達との関係に悩んでいる
女の子の相談に乗って、

「誰かがやり返しても、口で言うこと。

それでもダメだったら僕とか先生に言うんだよ?」

とアドバイスするようになるんです。

アフガンで銃をバンバン打ちあっている
彼らに足りないのはここ!!

もちろん、
アフガン情勢と保育園児を比較するなんて、
馬鹿げているかもしれない。

分かります。

でも、

相手の話を聞き、

自分の気持ちを言葉にして伝え、

建設的に話し合うと言う事は、

小さい頃から何度も訓練をしていかないと、

人間と言う生き物は、

すぐに暴力によって解決しようとするようになる

んです。


ネットのコメントで、

「話し合いが大事なんて言ってる人たち、
こんな奴らが来たらどうするんですか? 軍事力は大事でしょう?」

みたいなことが書かれていました。
確かにそういう側面もあるかもしれないけれど、

そもそもが、

小さな頃から対話によって、

お互いに歩み寄る習慣があれば、

戦争にはならないんじゃないかな?

とも思うんですよね。

僕の考えは甘いのかなぁ......(笑)。

僕は、DVも、虐待も、いじめも、
いろーんな課題は、「対話」によって解決の糸口が見えてくると思っています。


新しいアフガン政権が、
憎しみや過去の事を水に流し、

国民の命と家族を大切にしてくれることを、
心から祈って......。

こういう世の中を見るにつれ、

僕は映画『こどもかいぎ』を観ていただくだけでなく、

【日本中で子どもたちが対話できる場所づくり】

をしていきたいと思うようになっています。

賛同してくれる方、ぜひ応援団になってください!
https://www.umareru.jp/kodomokaigi/

※ 来月から場所作りのためにクラウドファンディングを始める予定です。
またスタートしたらご案内させていただきますので、よろしくお願いします。


★池上彰さんのアフガン情勢解説
https://kadobun.jp/trial/sekainodaimondai/1yh7mbkirae8.html

監督・父
豪田トモ

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