バンクーバーで『ずっと、いっしょ。』の上映

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前作『うまれる』をバンクーバーで上映していただいたのが約3年前。
今回、バンクーバーに滞在している間に新作『うまれる ずっと、いっしょ。』の上映をしていただく機会に恵まれました。

http://www.umareru.jp/blog/2015/09/10-1.html

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前回、上映させていただいた時は、
「第二の故郷」であるカナダの人たちに感謝の気持ちを述べたく、
上映前に台本を読みながら英語でスピーチさせていただきましたが、

今回は上映後の質疑応答を、台本なし(!!)でトライしてみました(キンチョーした!!)。

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うまく答えられない事もあったけれど、
これもすべて貴重な経験。
こういう場数を踏む事で将来、絶対に活きて来ると僕は信じています。

何事もチャレンジが大事!!

さて、
映画の反応は、前作よりも遥かに良かったです。

『ずっと、いっしょ。』は子連れ再婚や旅立ち、グリーフ・プロセスなど、
前作同様、国・社会によって異なる価値観や習慣のありそうなテーマを扱っていますが、

一方で、
僕らが取り組んでいる命・家族・絆というテーマは普遍性が高いようで、
国籍に関わらず、カナダの人たちにもすごく良く伝わったように思いました。

質疑応答や感想は次から次へと手が挙がり、
感想を述べてくれた人は

「こんなドキュメンタリーは見た事がない。素晴らしかった」

「ここ数十年で最も良い映画だった」

と言ってくれる方がたくさんいて、
とっても感激しました。

中には

「これは世界中の人に見せるべきだ。
この映画を観れば世界は必ず平和になる!」

と言って、
カナダ・アメリカのテレビ局に話を持って行きたいと、
上映後も熱心に話してくれた人もいました。

映画学校当時の僕の仲間たちも

「友達だからお世辞を言っているように聞こえるかもしれないけど、
ストーリー的にも技術的にもめちゃめちゃハイレベルだった」

と言ってくれ、実は映画マニアくらいにしか気づかず、
通常の質疑応答などでは絶対に聞かれないような、
ちょっとしたテクニックの数々について
たくさん聞いてきてくれて嬉しかったです(笑)。

「どこか映画祭に出品しているのか?」

と、ある方に聞かれたんですが、

実は『ずっと、いっしょ。』は「映画祭」には一切出していません。

それは、

・しっかりとした映画祭で上映されるためには、
現実的に「コネクション」というものが必要だという事が
ここ数年で分かってきた事

・「映画祭」というのは「映画マニアによる映画マニアのための上映プログラム」で、
僕らが最も見て欲しい「一般の人」の視点・好みと大きく異なる事
(つまり、『うまれる』は映画マニアには好かれない作品で、それは僕もよく分かっています)

・映画祭の結果と観客動員にはあまり相関関係がないと思われる事

などから、映画祭に出す人的コストや出品料、郵送料などの事を考えて、

新作の『ずっと、いっしょ。』は「映画祭に出すのはやめよう」

という事にしていました
(映画祭のリサーチから申込、必要書類の準備など結構時間とお金がかかるんです)。

ただ、
今回は映画マニアらしい人たちや
僕の友人の映画人たちからもここまで好評をもらえると、
ちょっと考え直してみようかなぁ、と少し調子に乗り始めています(笑)。

いずれにしろ、
バンクーバーの人たちに映画を見ていただく事が出来て嬉しかった!
みなさん、ありがとう!

監督・父
豪田トモ

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