子どもの虐待を減らすには?

映画『うまれる』では、
2012年・2013年と2年続けて、

【映画上映で児童虐待を減らす虐待防止キャンペーン】

を実施させていただきました。

これは、虐待防止を目的にした上映会を開催していただいた場合、
10%OFFになるキャンペーンです。

毎年、多くの上映会でお取り組みをいただいておりますので、
今年も2014年11月~2015年4月までの期間に開催させていただきます。

☆ 虐待防止キャンペーン内容についてはコチラ
http://www.umareru.jp/umareru/abuse-prevention.html

本キャンペーンでは、
映画が始まる前に「虐待防止宣言文」をお読みいただく事になっておりますが、
2014年度バージョンを作成いたしました。

★ 2013年度の虐待防止宣言文
http://www.umareru.jp/blog/2013/08/2013-3.html

※ すべてお読みいただいて、約5分になります。

※ 本来であればもっとたくさんの事を書かなければいけないのですが、
上映前の5分間にお読みいただく文章なので、
もしかしたら説明不足に思われる点があるかもしれません。ご了承くださいませ。

※ 上映予定時間になりましたら、皆さまがお席についていなくても、
読み始めてくださいませ(読み終わった頃に5分遅れで来た皆さまが
ちょうど席に付かれているかと思います)。

※ ◎◎は上映会ごとに変更・修正していただいています。

※ 映画の上映時間は104分ですが、本文が約5分ですので、
チラシやポスター、HPなどの宣材物では、上映終了時間を
少し多めに取ってご案内くださいませ。

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皆さま、こんにちは。

映画『うまれる』の監督を担当いたしました、
豪田トモと、申します。

上映会にお越しいただき、
誠にありがとうございます。

本日の上映会は、「児童虐待防止」に対する理解をテーマにしておりまして、
ご賛同いただいた主催者の、◎◎さまによって、運営されております。

上映前に少しお時間をいただき、
虐待防止に向けて、わたしたちが出来ること、

について、お話させていただければと、思います。

厚生労働省によると、2012年度の児童虐待相談件数は約6万7千件。
過去最高を更新し、現在も増加し続けています。

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虐待を受けて死亡した子どもは、年間、約100人。
1週間に1人以上の子どもが、
虐待によって亡くなっています。
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依然として、痛ましいニュースが後を断ちません。

一般的に、子どもへの虐待は4種類あります。

・殴る・蹴るなどの身体的虐待
・性的虐待
・脅しなどで恐怖に陥れたり、自尊心を傷つける言葉を浴びせる、という心理的虐待、

そして、
・幼い子どもを家に残して外出する、食事を与えない、など、
「ネグレクト」と呼ばれる育児放棄です。

【虐待の主な原因】

としては、次の2点が挙げられます。

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1. 自分も、親から十分な愛情を受けず、
親から何らかの虐待を受けて育ち、
子どもを「しつけ」るための方法として、
「虐待」的育児しか知らない
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2. 子育ての主要な役割を担う母親が、
パートナーや親、地域から
十分なサポートを受けておらず、
心理的、社会的に、孤立している
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というものです。

虐待を防ぐために、わたしたちに出来ることはたくさんありますが、
ここでは時間の関係上、2つだけ、ご紹介させていただきます。

1点目は、

【子育て仲間を作る】

ということです。

虐待を受けた子どもの約3割は、虐待を繰り返すと、
統計上は言われているそうですが、残りの7割は連鎖を断ち切っており、
主な要因としては、パートナーを中心とした、サポートに恵まれたから、
だと言われています。

もし、
パートナーの助けがえられない時は、親や友人、そして地域で
一緒に子育てを楽しめる、相談できる仲間を作ってください。

2点目は、

【子育てをしているママとパパに暖かい眼差しを向ける】

ということです。

特に、小さいお子さんを育てていない方は、
ぜひ、ママとパパを、目の前で起こっている断片的な光景だけで判断せず、
暖かい目で、見守ってあげてください。

皆、分からない事柄が多いながらも、一生懸命に、未来人育てに、取り組んでいます。

ただ、
アドバイスは、ダメな親だと言われていると思いがちな傾向があるようです。

「かわいいお子さんですね」
「何かお手伝いしましょうか?」

など、ポジティブな声をかけていただいたり、

何も言わずとも、気にかけてくださる行動や態度が助けになるようです。

一つの命を約20年もの間、育てる事は、並大抵の事ではありません。
そしてそれは、たった一人で成し遂げられるものでもありません。

肉体的にも精神的にも疲れる子育ては、
ストレスがたまりやすく、孤独感にも陥りがちで、

そのネガティブなエネルギーが、無意識のうちに「虐待」という形で
子どもに向けられてしまう事があるようです。

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ニュースに出てくる虐待をしてしまう親の多くは、
怪物ではありません。
ごくごく普通の、子どもを愛する親でした。
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ほんの少しの周りの協力や理解で防げる命がたくさんあります。

国や地域だけに任せるのではなく、
私たちに出来ることを、していきましょう。

ご清聴いただき、誠にありがとうございました。
それでは、映画をお楽しみください。

監督・父
豪田トモ

★ 映画『うまれる』虐待防止キャンペーン ★
http://www.umareru.jp/abuse-prevention.html

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