※ 左が成田翼さん、右が豪田トモ
4月16日に発行した有料メルマガVol007では、
【親を知らずに育つという事】
というテーマの取材記事を書かせていただきました。
有料メールマガジンの会員でない方にとっても、
児童養護施設の現状やそこでの暮らしについて、
皆さんにも知っていただきたく、
抜粋してご紹介させていただきます。
成田翼さん(28歳)は、
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小1～高3までの約12年間、
目黒区の児童養護施設・目黒若葉寮で育ちました。
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※ ご本人の希望により、本名で記載させていただいています。
3歳の時に両親が離婚。
父親と住むようになったものの、
保育園の卒園直前にその父親は「行方不明」になりました。
(虐待はなかったそうです。)
その後、
「児童相談所」が間に入り、
児童養護施設での慣れない暮らしが始まります。
しばらくの間は
「ねぇ、お父さん、帰ってくるよね???」
と施設の職員に尋ね続けていたそうですが、
それも、
ある時から言わなくなりました。
7歳だった翼さんは、
どんな心の動きの中で、父親を「諦めて」いったのでしょう。。。
児童養護施設で暮らすという事は
やっぱりどうしても暗いイメージがつきまといます。
翼さん自身、
・自分には親がいない、周りと違う、というコンプレックスを持ち続けていた事
・弱みを見せないように知らず知らずのうちに見栄をはりがちになってしまった事
・集団生活のため、周りの目を敏感に気にするようになってしまった事
などのマイナス面を指摘していますが、
彼にとっては施設で育った事は、
総じて大きなプラスだったようです。
「施設で暮らせて良かったです。とっても感謝しています」
と語る翼さんは、
苦難の人生を歩んできたにも関わらず、
ネガティブな空気が一切ない事に驚きます。
「親とは暮らせなかったけど、
施設の職員さん、
友達の親御さん、
そして地域の人たちに育ててもらいました。
キャンプや釣りに連れて行ってもらったり、
名刺の渡し方や敬語の使い方を教えてもらったり。。。。
たくさんの愛情をもらったんです。
だから僕はラッキーなんです」
と翼さん。
たしかに翼さんはとても礼儀正しい子ですが、
それは地域の親御さんたちに教えてもらった事なのだそうです。
児童養護施設出身の方は、
実の親に育てられない事で、愛着にトラウマを持ち、
人間関係にも躓きやすいと言われる事が多くありますが、
そんな中、
人生に前向きで、とっても明るい翼さんを生み出す事が出来たのは、
【目黒若葉寮とその地域の大勝利】
と言えるのではないでしょうか。
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親との関係に苦しんでも、
親以外のたくさんの大人から愛情をもらう事が出来れば、
彼のように困難に直面しても乗り越えられるようになる
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のだなぁと、
確信に近い希望を持てるようになりました
(もちろん彼にも色んな悩みはあると思いますが!)。
「今度は恩返しをしたいんです」
と翼さんは地域活性化の活動をしながら、
「親と良好な関係を築けなかった人の役に立つこと」
という大きな夢の実現に一歩を踏み始めています。
こんな成田翼さんを
これからも応援していきたいなって思っています。
良かったら翼さんのFacebookを時折、見てみてくださいー。
https://www.facebook.com/tsubasa.narita
※ メルマガ本文では
・実は児童養護施設で育った有名人
・豪田トモが児童養護施設をキーワードの一つにしている理由
・児童相談所の役割と課題
などについても書かせていただいています。
翼さんの
・母親との再会
・感動的な父親捜しの話
・父親になる不安
・人生の課題に向き合うということ
などの後編は
次号(2014年5月7日発行予定)有料メールマガジンにてご紹介いたします☆
良かったら読んでください!!
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監督・父
豪田トモ
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