先に逝った、愛する人へ

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現在、「グリーフ・プロセス」をテーマに撮影をさせていただいています。

「グリーフ・プロセス」とは、
愛する人を亡くした方が日常生活を回復されていく様子の事を言いますが、

昨年の3月に亡くなった方の、一周忌の様子を撮影させていただきました。

お墓参りの後、
家族・親族でお食事会をされたのですが、
その席で、

遺された旦那さまが先立った奥さまに当てたお手紙

を読まれていました。

とっても感動いたしましたので、
許可をいただいた上で、皆さまにシェアさせていただこうと思います。

※ この様子は今秋〜冬に公開される映画『うまれる』第二章(仮)に
収録される予定ですが、一足先に文字上でお届けいたします☆

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今年もまた桜の咲く季節になってきました。
あなたがそちらへ行って、もう1年たったのですね。

私は未だ時間がとまっており、
あなたの姿が見えないだけで、1年前と何も変わりません。

昨日のような気がしています。

そちらでは、ゆっくり、のんびりすごしていますか?

お父さん、お母さん、そして、お姉さんとお話できていますか?
私の両親と話はできましたか?

話しても、なまりが強く、何を言っているか分からず、
ニコニコしているだけでしょうね。

この1年間の報告をしますよ。

もう知っていると思いますが、
長女は予定日どおり、
赤ちゃんを出産し、間もなく1年ですよ。

4月からは、2人の娘たちはともに、育児休暇が明け、仕事に復帰します。

2人にとっては、育児、家事と仕事の掛け持ちで、大変になると思いますが、
あなたの背中を見て育った2人は弱音をはかず、
生き生きとがんばっていくと思います。

見守ってあげてください。

2人でお手伝いできることはやっていきましょうね。

私は、もう少しこちらで、孫たちの成長をみていますよ。
そして、私がそちらに行ったときに、あなたにお土産話ができるように、
思い出をいっぱい作ります。

最後にあなたが一番心配していた私のこと。

私はあなたが見守ってくれるから、元気に毎日ちゃんとできています。
そして、これからも、あなたに褒めてもらえるように、しっかりと生きて行きますよ。

2人の娘や周りの方々もよくしてくれるので安心してください。

また逢う日まで。

いつまでも、

いつでも、

一緒だよ。

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42年間、ずっと一緒にいる、というはすごい事だなぁと
改めて感じました。

夫婦って色々ありますよね。

時には喧嘩なんかもあるかと思いますが、
やっぱり、

お互いに尊敬し、

感謝しあって、

残りの数十年を共に過ごしたいなと思いました。

監督・父
豪田トモ

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