【取材】食道がんからの生還

IMG_3967.jpg ※ 右から2番目が金子さん 一番右は豪田トモ

金子たけおさんは、約1年半前、
【34歳の時に「食道がん」と診断】されました。

喉にひっかかるような感じが気になり始め、
空咳が出たり、食事が食べられなくなってきてしまったため、
病院に行ったところ、

かなり進行したがんが見つかりました(末期直前のステージ3)。

大きなアメ玉が喉につかえて苦しいけれど、
飲みこめないから出すしかない、というような状態。

この時期は、食事はおろか、水さえも飲めなかったそうです。

===================================
何かおかしいなぁとは思っていたものの、
まさか「がん」とは思わなかったため、
とてつもなく大きなショック
===================================

を受けました。
同席していたお母様の

「健康に生んであげられなくてごめんね」

という言葉には思わず涙が出たそうです。

「何も治療をしなければ3ヶ月の命。
2年の再発率は50%、
5年後の生存率は30%」

と医師に言われ、思わず

「30%しかないんですか?」

と絶句しましたが、

「データは過去のものだし、全くの赤の他人様のものです。
金子さんはこの世に一人しかいない命。
30%になるようがんばりましょう」

と担当医に言われ、
心から救われたそうです。

IMG_3941.jpg ※ 金子たけおさん

金子さんの場合、
がんを外科手術で切除するには大きくなりすぎてしまっていたので、
まずは抗がん剤治療からスタートしました。

★ がん治療については以下のブログをご参考くださいませ★

つんく♂さんの喉頭がんについて

「がん」とは何者?

「がん」はなぜ身体に悪いのか?

がんの「ステージ」って何?

がんの主要な3つの治療法

がん闘病で大切な事: 予防と早期発見、そして向き合う事

「がん」と「こころ」

がん患者さんに対して私たちに出来る事

抗がん剤と言えば、
髪が抜け、吐いてばかり、、、と想像していましたが、

最初は、あまり副作用がなく、
「こんなものかな」と思ったようです
(最近の抗がん剤は吐き気などの副作用が弱まってきているようです)。

しかし、
抗がん剤は身体に蓄積していくので、治療が進むにつれ、
髪の毛が抜け、身体がだるくなり。。。。

2ヶ月近く、ほとんど寝ているような状態になってしまったそうです。

ただし、
幸運な事に、金子さんの場合は抗がん剤による治療効果が出て、
1-2ヶ月後には徐々にがんは小さくなっていきました。

その後、外科手術に切り替え、
がんに侵されてしまった

「食道を全摘する」

という大変難しい手術をしましたが、
見事に成功(医療チームに感謝!!)。

しばらくの間は声が出ず、筆談によるコミュニケーションだったそうですが、

3ヶ月くらいから声が出るようになり、
半年くらいで会話も出来るようになりました。

取材中も時折、手を喉にあて、お疲れの様子が見られましたので、
休憩していただきながら、少しずつお話を伺いました。

IMG_3987.jpg

金子さんには6年付き合ってきて、そろそろ結婚を、、、と考えていたパートナーがいました。

治療で辛い思いをさせてしまうし、
治療の影響で子どもも産めなくなってしまうかもしれない、
など様々な事を考え、

「がんで死ぬかもしれない男とは別れた方がいいよ」

と、金子さんから別れ話を切り出した事もあったそうです。
しかし、彼女は

「看取ってから新しい人を探しても遅くないよ(笑)」

と、毎日、病院に通い、
献身的に金子さんを支え続けたそうです。

現在、金子さんは1年ほどゆっくりと身体を休めていて、
3ヶ月に1度、病院で検査をしています。

「以前は、仕事の成功だったり、モノ、お金、名誉なんかを求めていた気がします。

でも、

=========================================
病気をしてからは、毎日のごくごく当たり前の
日常がいかにありがたい事なのかが実感できるように
=========================================

なりました。
そして、

=========================================
自分と周りとを比べても意味がない、
自分らしく生きることが幸せなんだ、と感じるように
=========================================

もなれました。」

と金子さん。

金子さんは療養中の時間を活かして、

=========================================
最近、カメラを始めたそうですが、
「アングルを変えると物事が変わってみえるように、
人生も見方を変えると違って見えてきます。」
=========================================

とおっしゃっていました。

そう、金子さん、
それが、

僕が写真や映像に惹かれる一番大きな魅力なんです☆

金子さんは、治療中に、以前働いていた会社を退職されたので、
今後、どのような仕事をしていくかは大きな課題との事でしたが、

「早くパートナーと一緒に生活できるようになって、
仕事などを通して、世の中に恩返しできるようになりたい。」

と熱く語られていました。

金子さんは『うまれる』シリーズの「闘病」に関して、
「何か役に立てないか」との事で、
ホームページから取材のお申込をいただいたのですが、

金子さん自身、入院中に励まされたのは、
家族、パートナー、仲間、そしてブログでの情報発信だったと言います。

★ 金子さんのブログはコチラから ★
http://ameblo.jp/takeo770819/

ネットを通じてご自身の心境を書く事で、不安な気持ちを落ち着かせ、
励ましのメールに、苦しい治療を続ける勇気をもらえたそうですが、

同時に、
参考に拝見していたがん闘病のブログは、
途中で更新されなくなっているものが多く、
それがものすごくショックだったそうです。

=========================================
僕らが今回、「闘病」をテーマに作りたい作品
というのは、がんなどの大病によって苦しみを経験
しながらも、元気になられていく方の物語
=========================================

です。

金子さんのお話を聞いて、ますますモチベーションが高まりました。

現在、映画『うまれる』では「闘病」をテーマにした
ドキュメンタリー映画の製作を準備しております。

・がんなど、大病と現在、闘っていらっしゃる方で撮影にご協力いただける方、

・闘病を記録に残したいと願われている方、

ご興味ございましたら以下のページをご覧くださいませ。
http://umareru.jp/series.html#tobyo

IMG_3869.jpg ※ 取材に参加してくれた、金子さんのご友人の赤ちゃん めちゃ可愛いかった〜☆

監督・父
豪田トモ

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.umareru.jp/mt/mt-tb.cgi/3523

コメントする

spacer
image

カテゴリ

spacer
image
spacer
image

月別 アーカイブ