体験談より「リ・スタート」

2013年9月21日 私は我が子を空に見送りました。

8月19日
夫婦で妊娠検査薬を買いに行き調べました。
待ちに待った妊娠反応陽性の結果。本当に嬉しかったです。

8月24日
判定後初めての病院受診。
「胎嚢確認出来ますね」先生の言葉に喜びました。

9月9日
なかなか姿が見えず心配してましたが、弱いながらに心拍を確認できました。
この時の嬉しかった事・感動した事...きっと一生忘れません。

9月17日
この日も私達夫婦にとって、何らかわりない受診日でした。
今日は元気な姿見れるかな?心拍数も正常になってるかな?
しかし、私の目に映ったエコー画像は違いました。

先週まで見えていた我が子の心拍が確認出来なかった。
先生も「今日は赤ちゃんの動きがみえないね...」と。

中待合室で待つ私に看護師さんが、
「旦那さんは?一緒に説明聞きますか?」と。

この瞬間、赤ちゃんダメだったんだ...と、全てを理解してしまいました。
その後の手術に向けての説明・入院準備など...
今思えば、すべてがうわ言のようでした。

病院を後にした瞬間、ガマンしてた涙が溢れました。
翌日も勤務の予定でしたが、一晩中泣き明かし
仕事出来る状態でなく、お休みを貰いました。

9月19日
手術も来週だから...と仕事に行くも低血圧状況で早退。
手術予定日を早めて貰うように、婦人科へ電話を入れました。

二日後...この子に奇跡が起きてくれる事を祈りながら、
ネットで心拍が再開した方のブログを読みました。

9月21日
運命の日...きっと奇跡が起きている...。そう信じて見たエコー。
我が子の心臓が動く事は、二度とありませんでした。
手術の前処置は本当に痛かった。
開いてない子宮口を無理に広げる処置です。

でも、今から無理やりお腹から出されてしまう
我が子の痛みに比べれば大したことじゃない。

その後...約二時間後に手術室へ。
手術が始まるまでの時間・術後麻酔が切れ始めた中で夫と会った瞬間...
涙が溢れました。

手術台の上で夫に
「無事に空へ忘れ物取りに行けたかなぁ...」とつぶやくと、
「きっと大丈夫」と言って貰えた瞬間、ホッとしました。

あなたが私達夫婦の元に来てくれたとわかってから約1ヶ月間。
私達は本当に幸せだったのよ。
貴方は私達の周りの沢山の人に幸せを届けてくれました。

もう一度...あなたと会うために、一から始めます。でもやり直しじゃないよ。
あなたが私達の元に来てくれた事は、真実であり奇跡だったのだから。

リ・スタートとして、
あなたがいつでも戻って来れるように、二人で仲良く待ってますね。

今度は忘れ物をしないで、この世界に飛び出して下さい。

小さいながらに確かに存在した我が子の事を、
何らかの形として残したくて、ここに投稿させていただきます。

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★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

★ 「天使ちゃんの物語」に関するブログはこちら
http://www.umareru.jp/blog/cat62/

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