体験談より「休んでいいと思える幸せ」

私は、児童相談所にお世話になったことのある人間です。

最初はシングルマザーの母と一緒に暮らしていました。
母は仕事ができて、家事もこなし、ケンカばかりの祖父母のフォローをしていました。

しかし、再婚してから、私を殴ったり、一晩中外に出したり、
ご飯を一切与えないなど、世間でいう「虐待」をするようになっていました。

当時の私は、確かに今の家庭には邪魔なのかもしれないけど、
言葉で伝えれば、全部変わっていくのではないかと子供ながら必死に訴えました。

結局、溝を埋めることはできず、児童相談所に行き、
父を自力で探し、引き取ってもらいました。

そこでは毎日、
母と母方の親戚がいかに血も通わない人かというのをずっと聞かされました。

母に関する物事をすべて否定されました。
父の家庭ともうまくコミュニケーションがとれず、
結局絶縁になり、一人になってしまいました。

今は、友だちや先生方、ほかにも大勢の方が私の周りにはいてくれて私は幸せです。
しかし、ここまで来るのにはすごく時間がかかりました。

「幸せ」というカタチにこだわり、中身を見ることができず、
人を信頼できず、周囲の気遣いさえ心の中では敵視していました。

心ではなく、形式上、依存できるものを必死に探していました。

でも、心の中では孤独でいつまで苦しめばいいのだろうということばかりで、
たった一人で死んで誰も悲しんでくれはしない、
死んでもどこまでも一人ぼっちな気がしていました。

仕事をし始めて少しずつ考えが変わりましたが、仕事に依存してしまい、
働きすぎて身体を壊しました。手術までしました。

そこから今まで、ずっと休んでいます。

でも、この「休み」は
私の人生の中で生まれて初めての「自分のために休んでいい」でした。

最初はこのことを認められませんでしたが、
最近はちゃんと休めるようになって心に余裕が出てきました。

そうしたら、母親のことも許そうかな、と初めて感情の部分で思うことができたのです。
これから、父のこともそう思えるのかなと、そう思えるようになりました。

そして、そう思えるようになったのも、人とのつながりのおかげなんだなぁと感じています。

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映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

※ 2013年8月より、新たに、「子育て」「パートナーシップ」「血のつながりのないご家族」「愛着障がい・親子関係」「闘病」「介護」「看取り」のカテゴリーを追加いたしました。

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