【取材】外国人が日本の自殺をテーマにドキュメンタリー映画を製作!

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9月10日から本日16日まで「自殺予防週間」でしたが、
先日、

「自殺者1万人を救う戦い(Saving 10,000)」というドキュメンタリー映画を製作した
レネ・ダイグナン監督とお会いしました。

自殺対策キャンペーンでも書かせていただきましたが、日本の自殺の多さは異常で、
近年は政府も本格的な対策を練るようになってきましたが、この

・タイムリーなテーマを外国人が取り上げた事

・作品のクオリティが高い事

から、メディア関係の方々を中心に話題になっていました。

レネは15年以上、日本に在住するアイルランド人。

本業は映像制作ではなく、
何とEUに勤務するエコノミストであり、
青山学院大学で経済を教える講師でもあります。

そんな彼がなぜ、この52分間のドキュメントを作ったのかと言うと、彼は

【隣に住んでいた女性が自殺をするという経験をした】

からだそうです。
その時に

「自分に何か出来なかったのだろうか」

という強い思いに駆られ、「日本の自殺」というテーマについて調べるようになりました。

・リサーチに一年

・撮影に一年

・編集に一年

そして約1年前の2012年9月に、インターネット上の動画として、
本作を無料で公開し始めました。

映像製作の経験がないレネですが、
撮影を担当したマーク=アントワン・アスティアさんが
プロ顔負けのセンスを持っていた事と(彼はレネの生徒でした)、
おそらくレネ自身に視点の置き所や構成にセンスがあったため、

【非常に説得力のあるドキュメンタリー作品】として完成しています。

インタビューした人は95人。

そのうち31人が登場し、元警察官、大学教授、僧侶(敬愛する中下大樹さんが出演!)、
弁護士、精神科医、そして自殺未遂者など、様々な背景を持った人たちが

「日本の自殺」について、多角的に語って行きます。

レネとコーヒーを飲んでいて、彼がここまでして作品を作ったのは、おそらく

【日本への大きな感謝の気持ちと愛情がある】

のだろうなぁと感じました。

決して「日本はこんなに自殺の多い問題のある国である」という描き方ではありません。

愛する日本の役に立ちたい、そんな想いが映像から伝わってきます。

平日はエコノミストとしての仕事があり、土曜日は大学講師をしているため、
主に日曜日を使って3年かけて映画を作り、しかも

【数百万円の製作費はすべて自腹(!)】。

「とにかく見て行動してほしい!」

と3,500枚のDVDを周りの人たちに配り、
インターネットで無料で動画を公開するなんて、

なかなか出来る事ではありませんよね。

レネには、この作品を作ってくれた事を心から感謝したいと思います。

前述のように、本作は今のところ、ネットで無料で見れます。

また、【自主上映会も出来る】ようで、
政府関係でも数多く上映されています。

日本の自殺対策に良い影響があれば、と願っています。

おそらくこれを見て何も感じない人はいないでしょう。

★ 「自殺者1万人を救う戦い」公式サイトへ(動画あります)
http://www.saving10000.com/ja/

監督・父
豪田トモ

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