ゲイに優しい街・バンクーバー

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今回のバンクーバー旅行で判明した事の一つが、
【親友リッチの兄スティーブンがゲイになった】こと
(FaceBookでもオープンにしています)。

いわゆる、「性同一性障害」というものです。

スティーブンは、スパイダーマンを演じたトビー・マグワイアにそっくりな人で(笑)、
小さい頃から日本のアニメを見て育ちました。

兄の影響を受けて、リッチは日本文化に触れるようになり、
それが間接的に、アジア人である僕に対する心理的な壁がないという状態につながったのだろうなと思います。

スティーブンには感謝!

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9年近く前、スティーブンに初めて会ったときは、
ゲイではありませんでした
(まだ自分でも分かっていなかったようです)。

でも、話をしていても自分に対する自信がなさそうで、
「Yo!」、「What's up!?」と言って握手がガッシリ、みたいなタイプとは全く違います。

ちょっとナヨナヨした感じがあって、典型的な草食系な人で

「変わった人だなぁ」

とは思っていましたが、実は家族であるリッチやお母さんも、同じように思っていたそうです。

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当の本人も「自分自身に対する違和感」を長年、感じていて、
それが何なのかがよく分からずに30年近く、人生を過ごしていました。
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そんなスティーブンの人生がガラリと変わったのは、
数年前に現在の恋人であるジェラードに会ってから(冒頭の写真の人)。

彼と出逢って、自分がゲイである事に気づいたそうなのですが、

【長年の「違和感」が取れ、とても清々しい気分になった】

そうです。

言わば、「生まれ変わった」のです。

リッチや母も、ようやく本当の自分を発見し、
人が変わったように明るくなったスティーブンを歓迎しています。

「スティーブンはスティーブンの人生を楽しんでいるし、その権利がある」

と弟のリッチは語ります。

そこに「ゲイ」という差別意識や冷やかしは全くありません。

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これが日本だとどうなのだろう?

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兄弟・姉妹・子どもが同性愛者である事を
誇りを持って言えるのだろうか?
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と考えました。

まだまだそこまでの意識感覚は少ないのかもしれませんね。

僕は個人的にあらゆる差別とは距離を置いています。

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差別とは「人種差別」と「性差別」だけではありません。

職業差別、学齢差別、収入差別、
障害者差別、出身地差別、宗教差別、、、、
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現代の社会では様々な「差別」があり、
それは、【人とのつながりを阻害する決定的な要因に】なります。

【「差別」というのは、「人に自分の存在を認められない」という状態】

だと思うのですが、
長年、僕は「親に認めてもらえていない」と思って苦しんできた事もあって、
「差別」に対しては、少しだけ敏感です。

バンクーバーは北米でも1〜2を争う「ゲイの街」として有名ですが、
そんな街で人に指をさされることもなく、
自分自身の人生を謳歌しているスティーブンは、前よりも幸せそうに見えました。

監督・父
豪田トモ

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