「児童養護施設バージョン」を作成いたしました

様々な理由で産みの親が育てる事の出来ない子どもたちにも
映画『うまれる』をご覧いただければと願い、

「未来人育てプロジェクト支援金制度」により、
【児童養護施設での上映では無料】でご覧いただけます。

児童養護施設で観ていただく映像に関しましては、

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本編の冒頭、5分ほどの胎内記憶(子どものインタビュー)のシーンを
カットした「児童養護施設バージョン」をご提供
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いたしております。

※ 胎内記憶のシーンとつながりのある映像も
2箇所ほどカットいたしております。

胎内記憶のシーンは、小さな子どもたちが「親を選んで来た」と語り、
また、親たちは「子どもが選んでくれた」という話をしており、

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科学的ではないかもしれないけれど、
子どもとの関わり方には大きな助けになる
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というメッセージで締めくくられております。

「子どもが親を選ぶ」という考え方は、
映画『うまれる』を作る大きなきっかけになり、

そのおかげで、長年、不仲だった両親との関係を見つめ直す事が出来たため、
私個人としては非常に良い出会いとなりました。
この考えに出逢えなかったら、いまの自分はないと断言できます。

※ 詳しくは以下のブログをご覧くださいませ。

「監督・豪田トモが映画『うまれる』を作ったのは自身の親子関係を改善するため」
http://www.umareru.jp/umareru/staff/message.html

私以外にも、「自分で選んだ」と思う事で、
親そして子どもとの関係が改善した方は非常に多く、

「育児が辛い」とこぼす多くのママさんが救われ、
【虐待予防にもなっている】ようです。

産科医の池川明先生が胎内記憶の話をし始めたのは、
ご自分のクリニックで出産されたママが1ヶ月健診になると、
皆げっそりとネガティブになっていて、ふと

「でも赤ちゃんは君の事を選んできたんだよね」

と言うと、ママの表情ががらりと変わり、
育児のパワーになると気づいたからなのだそうです。

しかし、
要保護児童に関わっている方々の多くは

「子どもは親を選べない(だから子どもには責任がない)」

という前提に立って、子どもたちと向き合われていらっしゃるとお聞きしておりますし、
また、虐待を受けた子ども等は「自分で親を選んだ」という考え方を
うまく受け取って処理できない可能性も感じておりました。

製作当初から虐待、障害、戦争、貧困など
「子どもが親を選ぶ」という考え方の様々な「矛盾点」にも気づき、
「強力だけれど万能ではない」という点で

映画本編の中では胎内記憶を否定するシーンも設けました
(池川明先生は「魂の成長・修行のため」とご説明されています)。

※ 詳しくは以下のブログをご覧くださいませ。

「池川明先生による子どもが親を選ぶ3つの理由」
http://www.umareru.jp/blog/2012/06/3-3.html

私自身は、「子どもが親を選んでうまれてきた」という考え方である
胎内記憶を知って欲しいとは願っておりますが、
100%信じて欲しいとは思っておりません。

それは、

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物事には常に二面性・多面性があり、
人それぞれの人生経験によって、
受け取り方が異なる

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からです。

私も池川明先生も、

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「胎内記憶」という概念で本当に伝えられるべき事は、
「子供が親を選ぶ」という信じる事ではなくって
(もちろん、それはそれで良いのですが)、

「物事には見方によって様々な考え方があるので、
自分にとって前向きになれるものを受け入れて行きましょう」

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という事です。

※ 詳しくは以下のブログをご覧くださいませ。

「「胎内記憶」で真に伝えられるべきこと」
http://www.umareru.jp/blog/2012/06/post-734.html

このような事から、「児童養護施設バージョン」では、
胎内記憶のシーンをカットし、

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「子どもが親を選ぶ」という考え方を薄める事で、
命の大切さや家族の絆、人とのつながり等の
メッセージがより浮き立つような構成に========================================

なっております。

様々な事情で産みの親に育てられる事の出来ない子どもたちは、
命、家族、絆について、複雑な想いを巡らせているとお聞きしております。

ぜひ、児童養護施設の子どもたちにも大切なメッセージをお伝えいただければ幸いです。

詳細とお申込は以下のページよりよろしくお願いいたします。
http://www.umareru.jp/everycinema-3.html

当ページやお申込ページ等、児童養護施設向けというよりも学校向けの作りになっており、分かりにくい点もございますこと、申し訳なく思っております。

何卒ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

監督・父
豪田トモ

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