児童養護施設へのツアー(有料メルマガ特典)

少し前の話になりますが、

有料メルマガの会員特典としてご応募いただいた中から、
抽選で選ばれた4名の皆さまと、清瀬市にある

【児童養護施設・子供の家】の見学に行ってきました。

児童養護施設とは、
何らかの事情で家庭で暮らすことの出来ない
子ども達が暮らす場所です。

実は全国に600箇所もありますので、
ざっと平均すると一つの県に10-15箇所ある計算になりますが、

多くの方にとってはあまり馴染みのないところかもしれません。

多くの施設は100人規模の「大舎制」ですが、
当施設「子供の家」は、職員を含めて5〜6人で、
家庭的な環境で暮らしているのが特徴です。

もちろん、施設の規模には善し悪しがありますので、
一概に「小さいから良い」ということは難しいのですが、

少人数の場合は、
子どもたちの個別の希望を聞きやすいという部分が優れているようです。

例えば、目玉焼き一つとっても、

子どもによっては半熟が良かったり完熟が良かったりしますが、
大勢の子どもたちの食事を一斉に作る場所では
なかなか個別の希望を通してあげるのが難しいですよね。。。

実際にホームの中は、
普通の家庭と同じ大きさくらいの
台所やお風呂場、トイレがあり、

これは少し珍しい事ですが、
当施設ではほとんどの子どもたちには個室の部屋が用意されていました。

担当の職員さんが毎日、家庭と同じようなご飯を作り、
洗濯物をたたみ、子ども達と食卓を囲みます。

ホーム内で問題が起きた時は、
子ども達が当事者となって話し合いをし、
担当の職員さんと一緒に、解決の糸を探るなど、

できるだけ家庭に近い形での援助を目指していらっしゃることに
とても感銘を受けました。

僕自身はこの4年ほどで
30箇所以上の児童養護施設を訪問させていただいていますが、

当施設「子供の家」の最大の特徴は、
おそらく施設長である早川悟司さんかなぁと思っています。

早川さんとは、
以前勤められていた施設が僕の家から徒歩5分ほどの距離だった事もあり、
何度もお会いしていますが、

いつもいつも驚かされるのが、
早川さんの想いの強さです。

子どもたちへの想いが強いのは、
当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、

早川さんは子どもたちだけでなく、
施設の職員の方々や既に施設を退所した方々にまで至ります。

労働環境を主な理由として、
施設では多くの職員さんが3年以内に辞められるそうですが、

「親代わりの僕たちがコロコロ変わっていては子どもに安心感を与えられない」

と職員さんが働きやすい環境作りに力を入れています。

また、
施設を退所した子どもたちが、家族の援助がほとんどない中で、
18歳で「自立」しなければならない現実とそこから派生する様々な問題に接し、

「自立支援コーディネーター」

という職種の創設を、早川さんらが都に働きかけました。

これは、施設を出る前に様々な相談に乗りながら、
職や奨学金などの案内や生活の仕方について指導をする役割で、
これまで施設には存在していませんでした。

児童養護施設は都道府県の管轄になり、
そこからの助成金や各個人・団体からの寄付などで運営されていますが、
例えば

「予算が足りないからクーラーが買えない」

という場合、
早川さんは様々な企業を訪ね歩いて、熱く語って

【協賛金をゲット】してくるのです。

これはとても異例の事ではありますが、
早川さんの想いの強さがあればこそ、かなぁと思います。

今回、久々に早川さんとお話させていただいて
改めて印象に残ったことの一つは、

児童養護施設や里親制度など、子どもたちを支援する形は色々とあれども、
常に一番に考えなければいけないことは、

============================
子どもの安心と安全を守ること。
それが確立されなければ、
将来、子どもたちが夢をもって生きることは難しい。
============================

ということでした。

これは、子育て全般にもつながるし、
子育てをする親にも共通することかなぁと、感じつつ、

全ての子どもたちそして親御さんたちに、
安心と安全な日々が訪れることを願ってやまない一日になりました。

こういう事は実際に「肌で体験」しないと
なかなか感じにくい部分もあるので、
改めて、自分の足で経験する事の大切さも感じました。

早川さんについては書きたい事がいっぱいありすぎて(笑)、
逆にこれまで一度もうまく書きまとめられなくて『うまれる』のブログ等でも
ご紹介してこなかったのですが、

また機会を見つけて、
書かせていただきますね☆

※ 2040年までの『うまれる』シリーズの製作のため、
有料メルマガという形での支援金をお願いしております。
ぜひよろしくお願いいたします!
http://www.umareru.jp/mail/special-magazine.html

監督・父
豪田トモ

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