体験談より:生まれて1時間半の命

2014年8月11日、三人目、
待望の女の子を出産しました。

妊娠34週、羊水が少な目という事で
念のため大きな病院で検査しましたが、
赤ちゃんも元気で充分に成長していると言われ安心していました。

赤ちゃんの体重も3000gに近いので早めにお腹から出してあげましょうと
37週5日で誘発し上手に陣痛がきて、赤ちゃんとの息もぴったりで二時間で生まれました。

おめでとうございますの助産師さんの声のあと
なかなか赤ちゃんが泣いてくれませんでした。

娘が必死で泣こうとする声は聞こえました。

ドクターヘリで大きな病院へ連れて行く事になりましたが、
ヘリコプター乗り場で息をひきとりました。

旦那が娘があたたかいうちに妻に抱かせて欲しいと言ってくれたので、
私はあたたかい娘が抱けて、私の腕の中で娘は二回あーと声を出しました。

生まれて1時間半の命でしたががんばり屋でした。

娘は18トリソミーだった可能性があるとお医者さんに言われました。

私達夫婦は妊娠中2月に「生まれる」を観ていました。

虎ちゃんの事、予定日に天使になった女の子の事、
娘はちゃんと私達夫婦に心の準備をさせてくれていました。

妊娠と同時に無性にミシンが欲しくなって
今までやった事がない手芸にはまって二人のお兄ちゃんのズボンをせっせと作りました。

お腹の子がそうさせてるんだと思い、
名前は絹と決めていました。

38歳、最後の出産と思っていました。
出産は赤ちゃんと一体になれて最高の出産でした。

18トリソミーについて調べました。

絹が生まれてくれた奇跡と頑張りを誇りに思います。

お兄ちゃん達の為に沢山洋服も作ってくれたし
火葬までの一日はお兄ちゃん達はいっぱい抱っこしたりミルクあげたり、
大事なぬいぐるみをいっぱい天国のお土産にくれました。
思い出いっぱいくれました。

絹の一周忌がもうすぐです。
そして私はその頃また女の子を出産する予定です。
ただただ奇跡を信じて出産しようと思っています。

投稿者:絹のお母さん

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★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

★ 「天使ちゃんの物語」に関するブログはこちら
http://www.umareru.jp/blog/cat62/

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