体験談より:死産した息子の産声

4年前、第一子を36週で死産した経験があります。

妊娠期間は診察でまったく異常なしだったのに、
臨月に入ってからの検診時に死亡している事がわかりました。

その後13時間の陣痛で出産したが、産声は聞こえませんでした。
男の子でした。名前は朝陽と名付けました。

原因は解剖しないとわからないと言われ
かわいそうなので解剖拒否しました。

その為、なんでなんだろう?あの時病院を変えていれば
あの時仕事を早く休んでたらよかったのか?とか悩む日々。。

一番異変に気が付くべき母親が、気づいてあげられなかった。
守ってあげられなかった事に今でも自責の念にかられる事があります。

当時は、家にひきこもり、毎日泣いて過ごしていました。
気晴らしに外出してみては、妊婦さんや、赤ちゃんをみると、心がざわつきました。
不妊で悩む人もこんなツライ気持ちなんだと思いました。

でもそんな時に限って赤ちゃん連れに遭遇しては、
100%赤ちゃんと目が合い、そして私にニッコリ笑いかけてきて、
「大丈夫だよ」って赤ちゃんから言われてるみたいで
その時は涙が止まりませんでした。

火葬中に皆で待機してる中、どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえました。

あとから聞くとまわりの人には、その泣き声は聞こえておらず
聞こえてたのは私と旦那だけでした。

きっとあの子が最後に聞こえなかった産声を聞かせてくれたのだろうと思います。

その不思議体験があってから、立ち直れたので、
親孝行のあの子には感謝しかないです。

4か月がたち、再び妊娠しました。
やはり不安でいっぱいでした。

医者が使う聴診器を購入して、心音を確認してみたりして、
夜も眠れなくなりました。

なんであの時異常に気がつかなかったんだろう。
あの時ああしていれば・・・いつまでたっても疑問が消えませんでした。

日本の医療は発達してるんじゃないのか?
何か死産を防ぐ方法はなかったのか?

ネット検索辛かったけど自分なりに調べてみました。
28週以降の死産の確率は2000件のうち1件。
本当めったにない事ですが、0ではない事。

あと、胎動カウントという方法で
毎日グラフをつけるだけで、気持ち安心できました。

今考えると、あの時は神経質になりすぎてました。

後半には、もっとおなかの子供を信じようと思って乗り切り、
あの子の予定日近くあの子が亡くなった36週で男の子が産まれました。

本当に妊娠出産は命がけだ、生まれるって奇跡だと感じました。

今は無事2人の子供に恵まれました。

あの子のおかげで家族の絆を深まり、
日々子供達と過ごす、なにげない日常に幸せを感じております。

それから、あの子の片身の足形を
今二人の子供達の足形と並べて、大事に飾っております。

=========================

★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

★ 「天使ちゃんの物語」に関するブログはこちら
http://www.umareru.jp/blog/cat62/

【皆さまの体験談を募集しています!】

体験談を書く事を通じて自分自身に向き合う事は、
癒しのプロセスの始まりでもあり、
自分の中に新しい何かが生まれる可能性を秘めたものでもあります。

ぜひこの機に、人生で大きなインパクトを残した体験や、
今まさにインパクトを残しているご経験を振り返り、
新たな「誕生」を迎えていただければ幸いです。

体験談ページより、投稿いただけます!

spacer
image

カテゴリ

spacer
image
spacer
image

月別 アーカイブ