体験談より:「産まれた」けど「生まれてこなかった」息子のおかげ

我が家には現在9歳と本日3歳のお誕生日を迎えた
2人の娘がいます。
そして、その間に息子がいました。

戸籍にも残らない存在ですが確かに私のお腹の中に10ヶ月存在し、
しっかりとその間生きていました。

何も問題なく、臨月まで育ち、直前の検診まで順調に育っていた息子は
突然私のお腹の中で生まれる前にお空へと帰ってしまいました。

普通に妊娠して、妊婦生活を送り、臨月を迎え、
長女と同じように生まれてくるとしか思ってなかった。

破水して、病院へ迎いウキウキした気持ちは
心臓が動かないエコーを見ると、一気に地獄へ落とされた感じがした。

「どうして?なんで?」

その言葉だけが頭の中を巡っていました。

死産って、まさか自分の身に起こることなんて想像していませんでした。
決して泣かない我が息子を産む辛さは今でも思い返だけで苦しくなります。

「どうして?なんで?」の答えを求めて当時さまよった挙句、
『うまれる』に出演した椿ちゃんの存在にたどり着きました。
私だけじゃない、そう思えて生きる力になりました。

その後、次女を授かり無事出産し、本日3歳となりました。

でも、未だに心の病と闘う毎日です。
命を宿すとは、親となるとは、産む(生む)とは、育てるとは、生きるとは。

死産したことで負った心の傷はだに消えず、何年経っても闘病中の
毎日ですが、「当たり前」が、決して「当たり前ではない」という
ありがたさを感じ

子どもたちの誕生日の度におめでとうよりもありがとうと
言葉をかけるようになれたのは、

『産まれた』けど『生まれてこなかった』息子のおかげだとおもいます。

多くの方が、今、そばにある命を当たり前と思わず
かけがえのないものだと大切にして欲しいとおもいます。

奇跡なんです。

生れて育って生活していることって奇跡の連続なんだって
感じて欲しいとおもいます。

(kmegさん)

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★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

★「天使ちゃんの物語」に関するブログはこちら
http://www.umareru.jp/blog/cat62/

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