うまれる ずっと、いっしょ。|映画『うまれる』

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うまれる ずっと、いっしょ。

体験談より:10%の奇跡

酷かったつわりがようやくおさまったと思えた頃、
わたしは19週で破水をしました。

夜、長男と一緒にお風呂に入ろうと服を脱いでいると、
何か水のようなものがパンツをぬらしました。

妊婦だから尿もれかも...、おりものが多くでたのかな?といろいろ悩んだ末、病院に電話をしました。

事情を話すと、診察をするので来て下さい。との事。
急いで主人と長男と一緒に病院へ行きました。

夜間だったので少し不気味な院内...
わたしはとぼとぼ歩きながら何か嫌な予感でいっぱいでした。

内診台に上がり診察をする間
先生は無言...次にエコーで胎児の様子を確認し、
先生が、「ご主人に中に入ってもらって。」と看護師さんに伝えました。

先生は、青い線がはいったスティックの様な紙を
わたしと主人に見せながら、

「ここに青い線がでています、これは破水の反応です。
非常に厳しい状態だと思ってください。
いつ陣痛がくるかわかりませんが、近いうちに陣痛がくる確率が非常に高いです。
今から入院して陣痛をおこさないようにお腹の張りを止めます。
ただ、絶対安静になりますので辛い思いをすることになると思います。
胎児は元気で、わずかですが羊水は残っています。わたしたちも全力を尽くします。」と...

動揺してわたしはうなずく事しかできませんでした。

そして先生が、
「今の状態で胎児が無事にうまれる事ができる確率は10%程度です。」と...
10%!?あまりに低い確率に涙があふれ出ました。

「でも大丈夫だった方をわたしは今まで見ています。頑張りましょう。」
と先生はわたしに優しく言いました。

10%あるんだから絶対大丈夫!と自分を励ましました。

ストレッチャーが用意され、仰向けに寝たまま
わたしはストレッチャーに乗せられ病室へ向かいました。

ずっと主人の背中に隠れながらわたしの様子を見ていた長男...
つわりでずっとかまってあげれずさみしい思いをさせていました。

やっとつわりが落ち着き、たくさん遊んであげようと思っていたのに...
ごめんね...
これからどうなるんだろう...と
不安で不安で仕方がない日々が始まりました。

わたしは破水をしている状態なので
羊水がこれ以上もれないようにしなければなりませんでした。

ご飯を食べる時以外は常に寝たきりです。
ご飯を食べる時も少し上半身を上げられるだけ...
歯磨きもお通じも全てベッドの上。

羊水がもれるのがこわくて
わたしは常に仰向けで横になっていました。
そのせいで褥そうができました。

寝返りはうってもいいとは言われていたのですが、
なかなかできませんでした。

そして、寝たままお通じすることも
お腹に力を入れられず便秘になり、浣腸をしたり
それでも出なければ看護師さんに手でだしてもらうという事もありました。

24時間点滴で、お腹が張る度に上がっていく点滴の量と種類。
針を何度差し替えたか、両腕は点滴の穴だらけになりました。

お風呂にも入れず身体を拭くだけ。
髪は1週間に2回寝たまま洗ってもらいました。

ベッドに横たわっているだけで時間もたたず、毎日不安で押し潰されそうでした。
病室の外からは赤ちゃんの泣き声や産後のお母さん達の話し声が聞こえてきて...
先生や病院スタッフの皆さんの前では笑顔で過ごしていましたが、
夜になるとたまらなく不安で寂しさもあり
感情をおさえきれず泣いていました。

でもお腹の子の胎動がわたしを毎日励ましてくれました。
そして家族の笑顔がわたしの救いでした。

なんとか21週に入った時には、
妊娠を継続するか諦めるかの選択をしなければなりませんでした。

羊水がほとんどないままお腹の中で過ごすということには
いろいろなリスクがあります。

わたしたち家族の気持ちの中には
諦めるという事なんて絶対にありませんでした。

22週の時、羊水流出が酷くなり、
NICUのある大きな総合病院へ転院することになりました。

そして23週で完全破水になりました。
羊水はほとんど残っていません...

もういつ陣痛がきてもおかしくない状態。
その後は出血も何度かありました。

エコーでなかなか胃泡が確認できず、
もしかしたら胃がつながっていないのかも。とか、
右の心臓が大きく見える為、心奇形の可能性があるなど、
たくさんの心配事がありました。

それでも奇跡的に35週になりました。
あと2週で正期産と言うときにわたしは感染してしまいました。

35週と4日に、急遽胎児をお腹の外に出すことになりました。

点滴を抜いたその日、
無事に自然分娩でうまれ、元気に泣いた赤ちゃん。
2238gの男の子でした。

赤ちゃんはすぐにNICUにはこばれて検査を受けました。
長い間羊水がないまま育った結果、
肺が未熟で自発呼吸が難しい状態でした。

その後は治療により自発呼吸もできるようになりました。
レントゲンで胃がちゃんとつながっていること、
心臓も大丈夫な事が確認されました。

ほんとうにほんとうにほっとしました。

わたしはと言えば、
4ヶ月間寝たきりだったのでひとりで立つこともできず
リハビリに励みました。

今は母子共に無事に退院し、幸せな毎日を過ごしています。

10%の奇跡がおきました。
思い出すと涙がでます。

妊娠、出産とはほんとうに奇跡です。

(Nagiくんのママさん)

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★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

★ 「新しい命の誕生」に関するブログはこちら
http://www.umareru.jp/blog/cat43/

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