体験談より:「卵子冷凍という形の未来」

現在26才、未婚です。

どちらに書いてよいかわからずこちらへ投稿します。
2012年7月に大腸がんが発覚し8月に手術
そしてまもなく・・10月後半から抗がん剤治療がはじまります。
私の病名は『横行結腸がんステージ3A』で現在悪い所は手術で切除し
再発予防のためこれから抗がん剤治療を行うことになりました。

医師から「副作用で不妊になる可能性があります」
と言われたときはがんを宣告されたときよりもショックでした。

医師は「結婚していたら卵子は残せるのだけどね・・」と申し訳なさそうに私に言いました。
以前『生まれる』のツイッターアカウントで
「がん患者は未婚でも卵子冷凍できる」という記事を目にしたことがあったので
自分で調べ、病院をみつけ卵子冷凍保存を行うことにしました。

家族に理解してもらうまでは時間がかかりましたし、
がん治療でお金がかかるのに
さらに自費治療がかかることに申し訳ない想いもありましたが
納得して抗がん剤治療を受けたかったのです。

病院には不妊、腫瘍、更年期、妊婦、様々な患者さんがいらっしゃって
幸せな人とそうでない人の差が激しい場所に苦しくなることもありましたが
それぞれみな闘っているんだろうなと徐々に思えるようになりました。

2度挑戦し数個の卵子を冷凍保存という形で残すことができました。
冷凍保存で将来妊娠にむすびつく可能性は2㌫から4㌫と言われています。
がん患者で卵子冷凍し出産までむすびついた方は全国で2例です。

私自身その卵ちゃんたちと将来会えるかはわかりませんが
卵子冷凍という形の未来が少しでもあると思うと
私を一筋の光となって照らしてくれています。

私の卵子冷凍は「生まれる」の一つのツイートからはじまりました。
本当にありがとうございます。

副作用で不妊になることを伝えない医師もいます。
未婚は卵子冷凍、卵巣保存ができないと想っている医師もいます。
全てのがん患者に適応しているわけではないし
まだできる病院も限られています。

抗がん剤、放射線治療後に絶望する女性が少しでも
減るように想い自分のブログやツイッターで伝えようと思っています。

本当にありがとうございました!

まお☆さん

(※現在は「うまれる」シリーズのツイッターはありません)
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★ 映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

★ 「闘病」に関するブログはこちら
http://www.umareru.jp/blog/cat172/

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