体験談より:「予期しなかった妊娠だけど」

当時わたしは仕事が好きで、キャリアアップすることを1番に考えていました。
彼とも付き合って半年。結婚は3年後くらいかな?なんて話していた矢先に、
予期せず妊娠。

自分の人生が音を立てて崩れていくような感覚でした。

自分自身まだ、自分がかわいく、
子どもを優先に過ごす生活は自分の時間を奪われるという感覚しかありませんでした。

妊娠が発覚して、彼は迷わず結婚を選択してくれましたが、問題はわたしの心の中でした。
毎日、自分の人生を諦めるというネガティヴな思いに支配されていました。

妊娠8週目頃。
彼にその思いを、伝えてみました。
彼は、考えて、わたしに言いました。

『予期しなかった妊娠だけど、すごくうれしかった。
でも、あきがそんなに辛くて、受け入れられないなら...、残念だけど、あかちゃんは諦めるしかないよね』

そう言われたとき、
急に胸のあたりが締め付けられるような気がしました。

お腹に手をあてると、エコーで見た、まだ心臓が動いている丸いだけのあかちゃんが頭に浮かび、繋がっているという実感が全身に広がりました。
その瞬間、自然と涙が出てきたんです。

この子は、生きてるんだ。
わたしたちを選んで、ここに来てくれたんだ。

諦めるしかないのかなと言われて、わたしがうなづくと、終わる。

ネガティヴで支配されていた自分が、変わった瞬間でした。
この子を、迎えたい!

そんなことを経験した息子はもう7歳。
かわいくて、かわいくて、宝物です。

わたしはいま、第2子を妊娠中。

息子を見て、胎動を感じて、妊娠は奇跡なのだと、日々感謝して過ごしています。

(兵庫県 あきさん)

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