うまれる ずっと、いっしょ。|映画『うまれる』

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うまれる ずっと、いっしょ。

家族との奇跡的な再会

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東日本大震災が起きて、もうすぐ4年になります。

以前、気仙沼で被災した方が、避難した土地で上映会を主催してくださり、
こんなメールをいただきました。

いま読んでも学びになる事がたくさんありましたので、
皆さまとシェアさせていただきます。

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「ありがとう」

そんな上映会でした。
上映中は終始泣き声が響き渡っていました。
老若男女のすすり泣き。

エンドロールの最後まで誰一人、席を立つ者はいませんでした。
今思うと立たないのではなく、立てなかったんですね。
涙は他人にみせたくないものですから。


実は私・・・
3月20日に嫁の実家に来たんです。


あれから5ヶ月・・・
いまだに現場は悲惨な状態です。


あの忘れもしない3月11日14時46分の未曾有の大震災にて
生まれ育った宮城県気仙沼市を失って・・・

家も流され何もかも失った時、
自分と同じ状況の方々に多大なる支援をいただきました。


地震後、たまたま営業で車で走っていた私は
すぐに長男の幼稚園に行き、嫁と二男を待ってました。

メールをしても返事は来ない。


停電が続き、携帯もつながらない。連絡手段がない状態。
家が流されていると知ったのは翌朝(12日)5時。

丘の上から見た気仙沼市内は地獄絵図でした。
家はなく水の中。

その場でしゃがんだのを覚えてます。
あの現場を見れば嫁の生存はあきらめざるをえなかったから。

当初は途方に暮れた。ただそれだけでした。

翌日(13日)も妻と次男を探しました。
知り合いに会う度、「生きててよかった!」と抱き合った。
しかし、心のどこかで


何故、嫁と次男は...


と思うようになったのを覚えています。

嫁は、車で避難中に波にのまれました。

通常、津波の恐れがあるときは車移動は厳禁なのが地元では常識ですが、
千葉の生まれで気仙沼に来て5年。

津波なんて頭の隅にもないでしょうから、地震後、とりあえず人の流れに
ついて走ったそうです。

走行中に長男確保の私のメールに安心し、
愛犬(チワワ)をそのままにしていた事に気付き、Uターンしてしまいます。


案の定、道路は大渋滞。全く進まない。
5分後、溢れ出た波が襲いかかる。

波にさらわれ慌ててチャイルドシートの二男(当時2歳)のベルトをはずした時、
波は車を全て呑み込んでいました。
ドアは開かない。次々と車が流されて行く。

その時、後ろから流されて来た車に後ろの窓を壊され、水が入り込む。
嫁、左手に二男を掴みながら慌てて脱出。

海水から抜けると目の前には瓦礫と叫ぶ人の声。

嫁は瓦礫に二男を乗せ、自分も乗ると、知らないおじさんが、


「こっちこっち!!!大丈夫か!!!」


家の2階から叫んでたそうです。

なんとか瓦礫をかきわけ、おじさんの家の2階に避難。
びしょぬれの嫁と二男におじさんは毛布を貸してくれました。

翌日(12日)午後。嫁と二男はおじさんと共に自衛隊により救助。
救助されても確認する手立てがなく、嫁と出会えたのはその翌日(13日)の夜。

嫁と再会出来たのは私が書いた連絡紙でした。
翌日午後に救助された嫁は、メモに気づき(次男とここにいる)と記入。
それをたまたま見た幼稚園の職員が私に連絡。


まさか...


それが最初に思った気持ち。
長男には言えなかった。
この目で嫁を見るまでは。

暗い避難所へ長男と向かう。
幼稚園で借りた懐中電灯の明かりを照らしながら。


嫁と次男に出くわす。

何も言わず抱き合う。


でも、不思議と涙は流れませんでした。
もう涙は枯れ果てていたから。。。


我慢強い嫁の涙をみたのは、それが2回目でした。
1回目は長男が誕生した時。
長男より泣いていたのを覚えてます。


この世にうまれるときに流す涙。
生きて再会出来たときの涙。

僕には嫁の貴重な涙。
不思議とどちらも似ている涙でした。

あの日、

僕は何故生き残ったのか...

うまれた事に助かった事に後悔さえしました...

間もなく映画『うまれる』にたずさわりました。
絶望の中から見様見真似で始まった上映会が無事終了し、
答が出る。

生きているではなく・・・

生かされている。

自分の中では「うまれる」から
「うまれかわれる」になった気がします。

親を選びうまれたなら、
うまれた場所が気仙沼である事に全く悔いはない。

『うまれる』を観て、
枯れたと思っていた涙を、
また流すことができました。

前を見れる様になりました。


『うまれる』はわたしのバイブルです。 


製作に携わった方、全てに感謝します。
ありがとうo(^-^)o


うまれてきて...
よかった。

涙は枯れ果てたと思っていましたが、
「うまれる」を見るたびに涙が流れます。

そう、この世にうまれた時の様に(*^_^*)

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