体験談より「桜ちゃん」

4年前の8月...、結婚2年目の夏。念願の赤ちゃんを授かりました。
出産予定日は4月7日。

初めての妊娠、エコーに映った我が子。
小さい心臓がピコピコ動いているのを見た時の何とも言えぬ感動は、
今でも忘れることは出来ません。

本当に嬉しくて、毎日が幸せでした。

しかし、そんな幸せは長くは続かなかった。
8週に入っての健診では、心臓があまり動いておらず、
大きさも6週くらいで育っていない...。

頭が真っ白になりました。

それでも赤ちゃんを信じようと思った、その夜不思議な夢を見ました。

小さい女の子でした。

私に向かって、

「私、桜の花が咲く季節に産まれるから、名前には桜っていう字を入れてね。

早く会いたいね。

でも...、この体は私が望んでいる体じゃない...。

寂しいと思うけど、また直ぐに戻ってくるから!

待っててね!絶対だよ!」

そう言うと、真っ白な草原に女の子は去っていきました。

その夢から目覚め、その数時間後に出血。
流産しました。
望んだ体じゃない。
女の子として産まれて来たかったけど、宿った体は男の子だった...のかなと。

それから2年の月日が経ち、赤ちゃんを授かり無事に出産。
女の子でした。きっとあの時の桜ちゃんだと思っています。
帰って来てくれたんだと。

そんな娘もこの秋で2歳になります。

そして、私のお腹には第2子が宿って妊娠9ヶ月になります。
性別は男の子。弟を連れてきてくれました。
もう少し、お話しが出来るようになったら娘に聞いてみようかと思います。

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映画『うまれる』の体験談より
http://www.umareru.jp/experience/

※ 2013年8月より、新たに、
「子育て」「パートナーシップ」「血のつながりのないご家族」
「愛着障がい・親子関係」「闘病」「介護」「看取り」のカテゴリーを追加いたしました。

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